ブレゲが残した功績

(目次)

  1. 歴史
  2. 人物像
  3. 功績 トゥールビヨン
  4. 功績 パーペチュアルカレンダー
  5. 功績 ブレゲ針
  6. 功績 ギョーシェ彫り
  7. 功績 ミニッツリピーター用ゴング
  8. 最後に・・・


時計の歴史上一番の偉人と言えば?

時計に詳しい人なら「アブラアン・ルイ・ブレゲ」だと

答えるだろう。

彼がいったい何を成し遂げたのか?

それが世界にどのような影響を与えたのか?

歴史を辿りながら見てみようと思う。


1.歴史

創業 :1775年

創業者:アブラアン・ルイ・ブレゲ

創業地:フランス パリ

元々は、貴族御用達の時計職人であり、

かの有名な「マリー・アントワネット」や「ナポレオン・ボナパルト」

を顧客に持つほどの名門である。

ブレゲ一族の経営が途切れた際に歴史も途切れているが、

1970年にマリー・アントワネットの宝石商でもあったショーメが

ブレゲの商標を買い取った後、ダニエル・ロートの手によって

見事に復活を果たしている。

1999年にスウォッチに買収されて今に至る。


2.人物像

15歳の時にスイスからフランスパリに渡り、

パリやヴェルサイユで時計職人としての

修業を始めた天才ブレゲだが、この時に

物理学や天文学等の素養も習得し、これらが後の発明にも

しっかりと生かされいる。

後に、その多彩な才能によってパーペチュアルカレンダー

トゥールビヨン等の革新的技術を発明するまでになり、

時計界のレオナルド・ダヴィンチとも言われた人物である。

ブレゲの数々の発明は、時計の歴史を200年進めたとも

言われており、現在の時計技術の70%は

彼の理論が元になっていると言われています。


3.功績 トゥールビヨン

トゥールビヨン脱進機の発明は、

現在に至っても時計技術の最高峰と言われる程、

偉大な発明である。

トゥールビヨンは「渦巻き」を意味しており、

重量分散装置の事です。

通常時計は姿勢により一方向に重力がかかる事が多く、

その影響により、部品の摩耗や時間の進み具合に変化が

生じてしまいます。

その影響を限りなく少なくするために、

簡単に言うとムーブメントを回転させて

一方向だけに力がかかる事を防ぎ、

分散させてしまおうというものです。


4.功績 パーペチュアルカレンダー

通常の時計は、1年の中で30日と31日の月の区別がつかず、

2月の日数がわからないため、日付を手動で合わせる

必要があります。

しかし、ブレゲの発明したパーペチュアルカレンダーは

これらを自動修正する事ができるため、

日付合わせが必要ないというものです。

トゥールビヨン同様に現在でも複雑機構の

最高峰技術として知られており、

パテック・フィリップ等のメーカーでも使われている技術です。


5.功績 ブレゲ針

先端が月のようになっており、高い視認性を実現しています。

現在でも他メーカーで使用されています。


6.功績

・ギョーシェ彫り

文字盤に、規則的なパターンのデザインを彫り込む手法で、

光の反射等を軽減させ、より視認性の高い文字盤となります。

現在でも高級時計の文字盤はギョーシェ彫りが

施されている事が多くあります。


7.功績 ミニッツ・リピーター用ゴング

それまでは、ハンマーが直接ケースを叩いていたのですが、

ゴングをムーブメントを囲むように配置する手法を取り、

これにより綺麗な音色を奏でる事ができるようになりました。


8.最後に・・・

どうでしょうか。

これまで紹介してきたものは、ブレゲを知る上でほんの一部分であり、

まだまだブレゲが残した功績はたくさんあります。

トゥールビヨンやミニッツリピーター搭載の時計なんかは

軽く数千万円するのも珍しくなく、そのような

高度な技術を発明したブレゲってすごいですね。

時計好きの方であればいつかは手にしたいと

思うのではなでしょうか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です